野口芳子

所属(勤務先、所属学会など)

 武庫川女子大学 名誉教授

 ドイツグリム協会(学術顧問)、日本ジェンダー学会(理事)、日本昔話学会(委員)、日本独文学会、阪神ドイツ文学会、日本児童文学学会、国際口承文芸学会

 

専門分野

 ヨーロッパ民俗文化学でとくにグリム童話を中心とするドイツ伝承文学

 (民俗学、社会学、文学、歴史学、法学、ジェンダー学など多角的視点から学際的に研究しています)

 

プロフィール

 研究と教育の両方を楽しみ、ジェンダー学を取り入れた論文や著書を多数発表しています。講義をするのが大好きなので、講演会依頼にも積極的に応じている元気なグリム研究者です。

 

業績

1.博士論文

・Rezeption der Kinder- und Hausmaerchen der Brueder Grimm in Japan.(日本におけるグリム童話の受容), Marburg 1977.

 

2.過去5年(2018年1月~2023年8月)の業績(論文、著書、翻訳など)

〔共著〕

・「YouTube で受容される『赤ずきん』」 『グリム・メディア・対話 -変容し活用されるドイツの民間伝承-』 野口芳子編 一般社団法人日本独文学会 2022年

執筆箇所:第1巻、1章5)①「女の子」「男の子」というイメージの構築―グリム童話

 『<ひと>から問うジェンダーの世界史』全3巻 大阪大学出版会 2024年刊行予定

 

 

〔論文〕

・グリム童話のなかの飲食物『昔話―研究と資料ー』51号 2024年 97-112頁

・『赤い鳥』のなかのグリム童話(2)『梅花児童文学』31号 2024年 11-23頁 

・日本における「シンデレラ(灰かぶり)」の受容―明治期を中心に― 『京都府立大学学術報告書人文』75号 2024年 175-201頁

・ヤーコプ・グリムと日本 『昔話 ―研究と資料―』50号 2023年 15-33

・『赤い鳥』のなかのグリム童話 『梅花児童文学』30号 2023年 11-25頁

・ドイツで教科書に採用されたグリム童話 : 1827-1912年を中心に 『梅花女子大学心理こども学部紀要』12号 2022年 1-15頁

・グリム童話「ルンペルシュティルツヒェン」の明治期から大正期の翻訳 『梅花児童文学』 29号 2022年 19-33頁

・獨逸語教科書に採用されたグリム童話 ―明治・大正期を中心に― 『梅花女子大学心理こども学部紀要』11号 2021年 10-21頁

・『グリム童話集』と『ドイツ伝説集』に登場する蛇 『梅花児童文学』 28号 2021年 43-61頁

・日本における「赤ずきん」の受容 ―平成期を中心に― 『梅花女子大学心理こども学部紀要』10号 2020年 1-12頁

・Die Japanischen Besucher bei Jacob Grimm 1862 in Berlin. In:Jahrbuch der Brueder Grimm-Gesellschaft 2009-2020. XIX-XX, Kassel 2019, 146-162.

日本における「赤ずきん」の受容について ―昭和期を中心に― 『梅花児童文学』 27号 2019年 86-103頁

・日本における「赤ずきん」の受容 ―明治・大正期を中心に―  『昔話 ―研究と資料―』 47号 2019年 79-93頁

・"Rotkaeppchen“ in Japan - Aka Eri Musume Brueder Grimm-Journal Heft10 Fruehjar 2019. Kassel 2019, 22-23.

・明治期における「赤ずきん」の受容について ―最初の邦訳と邦訳者を中心に―  『梅花児童文学』 26号 2018年 94-110頁

 

〔翻訳〕

・マリタ・メッツ=ベッカー「19世紀のドイツにおける嬰児殺しの女性たち」 『日本ジェンダー研究』21号 日本ジェンダー学会 2018年 1-7頁

 

 

〔口頭発表(国際学会発表)〕

・Fear of Snakes in the Fairy Tales and Legends of the Brothers Grimm ――To Compare with the Japanese Fairy Tales――(グリム兄弟の童話集と伝説集に出現する蛇に対する恐れ―日本の昔話と比較して―) ― The 18th Congress of the International Society for Folk Narrative Research (ISFNR) online congress in virtual.(第18回国際口承文芸学会大会・オンライン開催) ザグレブ(クロアチア)2021年9月5日-8日

 

・The Reception of ‘Little Red Riding Hood’ in Japan (日本における「赤ずきん」の受容) ― The 17th Congress of the International Society for Folk Narrative Research (第17回国際口承文芸学会大会・イタリア国・ラグサ・カターニア大学にて) 2018年6月14日

 

〔口頭発表(国内学会発表)〕

・グリム童話に頻出する飲食物 2023年度日本昔話学会大会シンポジウム発表 2023年7月

 

〔学会ゲストスピーカー〕

・ヤーコプ・グリムと日本 ― 日本昔話学会2022年度大会 2022年7月2日

 

〔講演(海外)〕

・「1862年にベルリンでヤーコブ・グリムを訪問した日本人(ドイツ語での講演)」ドイツ、マールブルク・ロマン派の家 2019年8月30日(金)

 

〔講演(国内)〕

・「シンデレラの謎」大阪そねざきロータリークラブ 2022年12月14日(水)

・「グリム童話の謎」加古川市立中央図書館 2021年12月5日(日)

・「幕末にヤーコプ・グリムを訪問した日本人 ―鹿児島とグリム兄弟を繋ぐもの―」鹿児島日独協会創立50周年の記念講演 2021年4月25日(日)

・「グリム童話の秘密 ー『灰かぶり』『白雪姫』を中心にー」姫路文学館 2019年12月14日(土)

・「グリム童話『灰かぶり(シンデレラ)』―固定観念を覆す解釈―」吹田市立千里山・佐井寺図書館 2019年2月26日(火)

・「したたかなシンデレラたち・ガラスの靴か金の靴か」芦屋市男女共同参画センターウィザスあしや オープニングセレモニー・記念事業 2019年1月19日(土)

・「グリム童話『いばらひめ』―固定観念を覆す解釈―」吹田市立千里山・佐井寺図書館 2019年1月15日(火)

・「グリム童話『白雪姫』―固定観念を覆す解釈―」吹田市立千里山・佐井寺図書館 2018年12月18日(火)

・「グリム童話『白雪姫』―固定観念を覆す解釈―」長岡京市図書館 2018年11月9日(金)

・「メルヒェンの近代化と中世化― グリム兄弟の『神話』に対峙するジェンダー社会学」神戸大学国際文化学研究推進センター2017年度研究プロジェクト 「近現代における『神話』の史的展開と今日的意義 」2018年2月16日(金)

 

 

〔マスコミ関係・エッセイ他〕

【文化センター講演】「グリム童話を楽しむーメタファー解読による新解釈」NHK文化センター 西宮ガーデンズ教室 2018年4月~7月(月1回土曜)

・【新聞・雑誌執筆】「幸福な結末、その先は」 朝日新聞朝刊 土曜版Beの2頁 「異世界の扉 開けてくれた、今こそ、読みたい 海外の童話」の欄 2021年6月5日

【新聞・雑誌執筆】「昔話が図書館から消える!『美女と野獣』は性差別的な物語!? ポリコレ的にNGな童話の世界」 雑誌「サイゾー」7月号 2019年 

・【エッセイ】「ドイツ人のホスピタリティ」『ひろの』 第62号 ドイツ語学文学振興会 2022年10月 14-15頁

・【エッセイ】「大人のためのグリム童話―手を亡くした少女」-グリム童話31番「手なし娘」の映画化についてー 映画パンフレット ニューディア―編「大人のためのグリム童話 手をなくした少女」ニューディア― 2018年 レヴュー・コメント欄